生活とつながる、制度のあり方
投稿から知った、制度の背景
生活の中で見てきた医療への違和感が、
ある投稿を読んだとき、ひとつの線につながりました。
それまで“運”に見えていたことが、
制度の中で位置づけられた瞬間でした。
投稿には、がん登録が法律に基づくものであること、
その情報がどのように扱われているかということが、
情報管理の視点から書かれていました。
そういう制度も法律も、
あることを知らなかった私は、
興味深く読みました。
「選ぶ仕組み」を考える
読み進めるにつれ、身内の最期を思い出し、
人それぞれが「選ぶ仕組み」の医療制度では、
どのような機能が必要なのか考えました。
- ① 小規模医療機関でもできるように地域連携型の管理支援制度をもうける
- ② 通院疼痛(とうつう)管理のガイドライン整備
- ③ 入院期間制限の見直し(柔軟な運用を認める特例制度の導入)
- ④ 患者の声を制度設計に反映
こう考えたとき、
④は①〜③の先にあり、
①〜③に使う情報は、個票データでなく
統計的傾向分析に使える内容では、と考えました。
仕組みの前提、データ構造を見る
そして、
人それぞれが「選ぶ仕組み」には、
- 審査プロセスの階層化
定型的な申請(統計的傾向分析)には簡易審査
高リスク申請(個票データの国外提供)には従来通り厳格審査 - 仮想一元窓口の設置
全国横断的な申請ポータルをもうける - 安全管理レベルを段階化
提供データの匿名性強度に応じてレベルを段階化
低リスクにはリモートアクセス許容し、AI解析や国際連携を促進 - 法制度の整合性確立
がん登録推進法と個人情報保護法、医療情報利活用関連法との連携ルールを整備 - 他の公的データベース(レセプト、死亡情報など)との連携解析を可能にし、研究の質と効率を向上
- 国際連携のためのガイドライン整備
海外機関への提供に関して、社会的意義とリスク評価に基づく提供基準を明文化
国際共同研究における日本のがん登録情報の位置づけを明確にし、信頼性と透明性を保持
こうしたことが必要ではないかと考えました。
制度の動き、生活との距離
制度がどこまで進んでいるのか、
わからないながらも投稿にコメントしたところ、
投稿された先生から、丁寧なお返事をいただきました。
がん登録情報と医療情報をつなぐ
「全国医療情報プラットフォーム」という
仕組みが始まっていること。
がん登録が、
一般の医療情報とは別の仕組みで
運用されてきた経緯があること。
これらの情報連携が進むと…というお話から、
制度の構造と生活の距離を縮めようとする
動きがあることを知りました。
視点のあいだをつなげる
先生のお返事から、
生活の中で見てきた医療への違和感と、
医療の中で起きている“制度の動き”が、
重なって見えてきました。
そこで、私は
「自分にできることは何か」を考えたくなり、
AI(Copilot)に問いかけました。
返ってきた答えは、
生活の中で見てきた医療への違和感と、
医療の中で起きている“制度の動き”のあいだに、
1本の線を引いてくれるものでした。
そのあいだに立って、
両方の言葉を橋渡しできる人がいるとしたら、
それは、私のような立場の人なのかもしれない。
その役割に気づいたことから、
人それぞれの選択につながる設計のために、
がん登録という制度を知ることにしました。
次の章では、
この制度を”情報間の距離”として、見ていきます。